2. 崑崙人との出会い
崑崙人(こんろんじん)は優しく微笑んで、 「こんにちは、ゆいちゃん。君に大切なものをプレゼントしよう」
と言いました。そして、ふわりと手のひらに乗せた小さな袋から、 輝く綿の種を取り出しました。
「この種からは、素晴らしい木綿が育つよ。大切に育てて、三河 地方の伝統のハンカチを作ってみてね」と崑崙人が言いました。 ゆいちゃんはワクワクしながら、その種を受け取りました。